おはようございます
前回の続きを書きたいと思います。
その日息子は、お昼寝が短かったので、夕方でしたが、あっという間に眠りについてくれました。
寝室に戻ると、旦那はベッドに寝転びながら、飛行機とホテルの手配をしていました。
「ビックリしすぎて、涙も出ない。」
と、繰り返し言っていました。
目の前にお母さんがいるわけではないので、現実を受け入れるのが難しかったんだと思います。
それは、私も同じでした。
旦那は、とても落ち着いていて、飛行機とホテルを手配した後、荷物を送るための段ボールを買いに行きました。
その間、私は自分の母親に連絡をしたり、息子の着替えや離乳食の準備をしたりしていました。
とりあえず、一週間分。
息子の準備が終わったら、今度は自分の分。
喪服や着替えなどを用意しました。
思いの外、準備に時間がかかってしまい、途中で息子が起きてしまったので、おんぶをしながら準備の続きに取り掛かりました。
そして、準備の合間に息子に離乳食を食べさせ、旦那と息子はお風呂に入りました。
2人がお風呂に入り、1人になると、突然涙が出てきました。
【おかあさん、旦那の事を産んでくれてありがとう。おかげで私も、旦那にそっくりな可愛い息子を産むことが出来ました。】
その思いが、一番強かったような気がします。
お風呂では、いつも楽しそうな声が聞こえてくるのに、その日はとても静かでした。
呼び出しボタンで呼ばれ、お風呂のドアの前まで迎えに行くと、いつものように旦那が10数えている最中でした。
「いーち、にー、さーん…」
5くらいから段々声が小さくなり、最後は涙声になっていました。
息子を受け取ると、旦那はいつもより長めにシャワーを浴びていました。
泣いていたのかな。
私は、わざと大きな声で、息子に沢山話しかけました。
何にも気付いてないよー!
息子もいつも通りにしてるよー!
と。
息子を寝かし付け、夕食を食べ終わると、時計は既に12時になっていました。
翌日は、3時半起き。
5時には家を出て、7時の飛行機に乗ります。
結局、旦那は2時、私は3時に目が覚めてしまいました。
息子も4時くらいに起きてきて、最終的な準備をし、ザッと掃除機をかけて、出発しました。
早くおかあさんに会いたいような、会いたくないような…。
そんな気持ちのまま、飛行機に乗り込みました。